経済回復と雇用創出の達成を目指す第19回東京サミット

首脳会議、サミットってどんなことを話しているの?

G8で開催されるサミット(主要国首脳会議)

政治宣言と経済宣言

第19回東京サミットは1993年7月7日~9日の日程により、東京都港区赤坂の迎賓館で開催されています。

このとき、より安全で人間的な世界を求めた「政治宣言」、雇用と成長への決意を固めた「経済宣言」を発表しています。

参加首脳は、宮澤喜一首相(日本)、ビル・クリントン大統領(アメリカ)、ジョン・メージャー首相(イギリス)、フランソワ・ミッテラン大統領(フランス)、ヘルムート・コール首相(西ドイツ)、ジュリアーノ・アマート首相(イタリア)、キム・キャンベル首相(カナダ)らに、欧州委員会のクリストファーセン副委員長が加わっています。

このとき宮澤首相は、ジュリアーノ・アマート首相に招待されており、1994年にイタリアのナポリで開かれる会合について受諾しています。

第19回東京サミットの概要

第19回東京サミットでは、経済回復と雇用創出を達成すること、ウルグアイ・ラウンド交渉を年内に妥結すること、移行期にある諸国を世界経済に組み入れること、開発途上国を支援すること、さらに世界的な成長と環境面での目的を調和させることを表明しています。

ウルグアイ・ラウンド交渉というのは、1986年に南米のウルグアイで交渉が開始された、「GATT(関税貿易一般協定)」による貿易交渉を言います。自由貿易の拡大を目指して新しい貿易ルールを作ろうとしましたが、ウルグアイ・ラウンド交渉が合意に至ったのは8年後の1994年のことです。

インフレなき成長を促進するためには、マクロ経済政策および市場、労働市場の効率性を改善するための構造改革が必要としています。

環境問題は国際社会にとって重要課題であり、「UNCED国連環境開発会議」の成果を着実に出していくことに合意しました。

国家間のパートナーシップが世界の平和と繁栄を構築するための鍵として、ほかの国々に対してより安全で人間的な世界の形成に貢献するための努力を促しています。

参加首脳は、大平正芳首相(日本)、ジミー・カーター大統領(アメリカ)、マーガレット・サッチャー首相(イギリス)、ヴァレリー・ジスカール・デスタン大統領(フランス)、ヘルムート・シュミット首相(西ドイツ)、ジュリオ・アンドレオッチ首相(イタリア)、ジョー・クラーク首相(カナダ)らに、欧州委員会のロイ・ジェンキンス委員長が加わっています。

第5回東京サミットの概要

1979年のイラン革命の混乱によりイランの石油の生産量が激減したために、イランから大量の原油を輸入していた日本はオイルショックを引き起こしました。

このとき、OPEC(石油輸出国機構)が原油価格を値上げしたために世界的に原油価格が上昇して、日本では第1次オイルショック並みに原油価格が高騰しています。

このことから、第5回東京サミットの議題は、原油価格の上昇および代替エネルギーの問題が中心となっています。

深刻化するエネルギー問題に対応するため、石油の消費量の節約や原油輸入量の削減などについて第5回東京サミットで、具体的な数字をあげて話し合われています。

ちなみに、サミットが開催されるきっかけとなったのが第1次オイルショックであり、1975年の11月にフランスのジスカール・デスタン大統領の提案によって、パリ郊外のランブイエにて日、米、英、仏、独、伊の6か国による「第1回首脳会議」が開催されました。

第5回東京サミット開催後は、中東に石油を全面依存する体質を改めるべく、中東以外の油田開発、原子力や風力、太陽光などの代替エネルギーの活用、省エネルギー技術の研究を進める運びとなっています。